ピアノ 床補強 床補強ボード作成 

先日、知人からアップライトピアノを譲って頂きました。

ピアノ配送業者さんと打合せして自宅に配送されるまであと17日、250キロの重さに床が耐えられるかって心配に…。

そこで施工業者に確認したところ『大丈夫だと思うけど …。 』って、若干微妙な返答。

『ちょうど自宅の点検時期だから見に行きますよ!』

ってラッキー‼️

【床補強】

点検当日

ピアノを置く場所は、1階のリビングの壁際の予定。

『この場所なら全然大丈夫、一応床下を見ますね。』

すると床下から

『何の問題もないですが、何もしないのも心配ですよね。』
『念のために束を入れときますよ!』

それがこんな感じ。

※束については、簡単に増やすことができます。

簡易的ではありますが、こんな感じで束を増やす事によって『床の補強』をする事ができます。
この束を増やす作業は、簡単にできますので、心配な場合は自分で取り付ける事も可能です。

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そして、業者さんの帰り際に

『床下とか床が沈むとかは大丈夫だけど、インシュレーターとか履かせないとフローリングが傷んじゃうよ』って

『何っ!インシュレーターとは?』

ググってみると『インシュレーター』とは何かはわかった。

ただ『床補強ボード』っていうものもあるらしい。

更に調べてみると『金額が高い!』
約2〜3万円もしちゃいます。

でも、コレがあると重さが分散するから、さらに安心。

という事で、現物を見るために仕事帰りに楽器店へ…。

楽器店で見た『床補強ボード』って
ベニヤ板に絨毯が貼ってあるだけって感じ。
何か特別な事はなさそうです。
これなら『作れる!』

ピアノが来るまであと6日。

【床補強ボード作成手順】

1.設計図作成

早速、ピアノのサイズを確認して設計図を作成。
既製品の床補強ボードより若干ではありますが、大きめに設計してみました。

【ピアノのサイズ】

  • 幅  153㎝
  • 高さ 133㎝
  • 奥行  65㎝

【設計図】

設計図とはいうものの、超簡単な絵です。

カインズホームへ…。

2.購入したもの

  • ベニヤ板(180×90×1.6)   
  • パンチカーペット表用(80×180) 計り売り
  • パンチカーペット裏用(80×170) 計り売り
  • 木工用ボンド
  • ボンドを塗るヘラ

3.有料カットサービスにて木材をカットしてもらう

まずは有料カットで設計図通り大きさに切ってもらいます。

※ホームセンターでの有料カットでは、直線でしか切ってもらえないのでピンクの部分と角については自分で切ります。

4.工作室での作業

早速、工作室を借りて作業スタート!!

※カインズホームでは、木材等を買った人に工作室を2時間無料で貸してくれるサービスがあります。
また、電動工具も無料で貸してくれます。

【借りた電動工具】

  • 丸のこ
  • サンダー(紙やすり1枚サービス)
  • ジグゾー

【持参した工具】

  • ステンレスの定規 (カーペットの表面を切る時に使います。)
  • カッター

(1)設計図のピンクの線ところは、丸のこで切ります。

その際、有料カットで余った木をあてる事によって、まっすぐにカットする事ができます。

(2)設計図の①のところの角の部分は、ジグゾーでカットします。

この時も木をあてる事でまっすぐにカットします。

(3)カッターで角を整えます。

ジグゾーでカットした部分のササクレ等をカッターで整えます。

(4)サンダーでまんべんなく削ります。

ベニヤ板は、元々ザラザラとしていますので、表面を滑らかにするためサンダーを使って整えます。

※サンダー掛けをする事によって、パンチカーペットをキッチリを貼る事ができるようになります。

(5)ベニヤの裏面に木工用ボンドをまんべんなく塗り、パンチカーペットを貼っていきます。

この作業は、裏面からやっていきます。
表面については、側面分大きくカーペットをカットするので、その方が作業しやすいからです。
※ベニヤ板の裏表は、良くわからないのでどちらでも構わないと思います。

乾くまでやく30〜40分待ちます。

この時点で2時間経過していましたので、工作室の使用を延長しました…。

(6)裏面のパンチカーペットをカッターでベニヤの大きさに合わせてカットします。

(7)表面も裏面同様に木工用ボンドをまんべんなく塗り、パンチカーペットを貼っていきます。

やはり、乾くまでやく30〜40分待ちます。

(8)表面のパンチカーペットをカッターでカットします。

表面のカーペットについては、ベニヤ板の側面が1.6mmですので、ステンレスの定規を使ってカッターでベニヤ板より1.7mm大きくカットしていきます。

ここまで作業時間が約3時間。
側面の接着は自宅でやる事に…。

工作室のレンタル料は、1時間延長で500円でした。

そして、ここまでかかった費用は、約7000円。

ここからは、自宅での作業です。

5.自宅での作業

(9)側面にカーペット貼っていきます。

【ここで自宅作業での失敗談を少々】
大方の作業は終わったものの、ちょっと厚手のパンチカーペットを買ったため、側面に折り返すと結構な反発あり。
『ちゃんと、貼れるかなぁ。』とは思っていたものの、そこは楽観的に…。
そして側面にボンドを塗り、貼る面を下にしてベニヤの重さでいけるかなって思いながら、1時間が経過。
所々カーペットが剥がれてる状態に…。
『考えが甘かった↘︎』

余った木片を当て木にして紐で縛ってカーペットを側面にヒモで縛って固定します。

この状態でキチンを接着されているか⁉
ちょっと不安だったので、丸1日放置。

完璧に接着されている状態になり、一安心です。

完成!!

これですべての作業の終了です。

ピアノ配送まであと3日、無事完成しました。

そして、ピアノが到着。

いい感じにできたかな。

実際にピアノを載せてみたらこんな感じです。
サイズ感も良く、満足の出来上がりでした。

今回の床補強ボードの費用(工作室使用料も含む)は、合計約7500円でした。
既製品の金額の3分の1ぐらいの金額で済みました。

作業時間は、完成まで約2日間かかりましたが、ほとんどが接着の時間でしたので、実質的な作業時間は約3時間ぐらいでした。

こんな感じで低予算で案外簡単にできますので、皆さんも作ってみてはいかがでしょうか。

後日談にはなるのですが、ピアノのクリーニングを依頼した際、
そのクリーニング業者さんから
『売っている既製品よりもしっかりしていて、全然いいよ!』
って褒めて頂きました。

皆さんにも参考にして頂けると幸いです。

また、関連記事の ピアノ下の収納(キャビネット)作成ピアノ補助ペダル作成 もご覧頂ければと思っております。

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